福田萌 × いろはに鉄瓶 インタビュー VOL.1
福田萌ママズオンラインサロンスタート3周年を記念して、
6月5日(日)に万を持して、サロンオリジナル商品第二弾、
『いろはに鉄瓶』の販売を開始する。
3年前、故郷である岩手県の伝統工芸「南部鉄瓶」の工場を訪れて感銘を受けたことをきっかけに、商品プロデュースを始めた福田萌。
商品開発に至った経緯や、商品に込められた想いを聞いた。
なぜ福田萌が南部鉄瓶をプロデュースしたのか。
2019年に岩手の伝統工芸に詳しい方が色々な現場を案内してくださるツアーがあって、夫と参加したのがはじまりです。そのツアーの中に南部鉄瓶の工場もあり、初めて製造の現場を見せていただきました。
私の祖父が鉄瓶の会社とお仕事をしてたことも聞いていたので、もともと親しみはあったんですけど、実際どういう製造方法かも全然知らなくて…。機械などを使った工場なのかな、と想像していましたが、昔ながらの製法で鉄瓶を作っていたことが印象的でした。
まず鉄を高温で溶かしたドロドロのものを、職人さんがひしゃくを使って鋳型に流し込んでいくんです✨すごく高温の工場で手作業で1個1個鉄瓶を作っている光景がすごくカッコよくて…。鉄の灼熱で赤い光景に、なんだか映画の世界の中にいるような感覚になって、なんてカッコいい世界なんだろうと感動して惚れ込んでしまいました。
産後の鉄分不足…
効率的な鉄分摂取だと確信した鉄瓶。
ちょうど私は当時、産後からあまり体調が優れなくて、血液検査をすると鉄分が不足していると言われました。鉄分を積極的にとってくださいねとお医者さんに言われてもなかなか錠剤やサプリでは鉄分を摂取し過ぎてしまったり、飲み忘れてしまう日があったりでコントロールが難しいと感じていました。
食品で摂ろうとしても、家族との食事の中で取り入れるのは難しくて…。レバーとかいいよ、と言われても、なかなか子どもはレバー好きじゃなかったりとかで一緒に食べられないしなーとか思って。
それで鉄分摂取って難しいなあと思っていた時に、このツアーに参加して、鉄瓶でお湯を沸かすと鉄分が抽出されるから、白湯を飲むだけで鉄分が取れますよ、という話を聞いたんです。なんだかそれってすごく効率的だなと。
だけど、鉄瓶を作っている職人さんは男性だし、デザインもすごく男性的で、黒いし、熱いし、“男の世界”という感じだったんです。そんなイメージのある鉄瓶を女性でも使いやすくアレンジすれば、鉄分不足な日本人女性にピッタリなんじゃないかと思いました。
カラフルな革を持ち手に巻く着想
及富さん(見学した工場。『いろはに鉄瓶』の製作協力)からサンプルの鉄瓶をいくつかいただいて、自宅で使用してみました。そしたら火をかけると持ち手の部分がすごく熱くなってしまう。ミトンなど取り出して持ったりするんですけど、それがすごく手間がかかるなと感じました。一方、サンプルをいただいた中のひとつに黒い革を巻いたものがあって、使ってみたら、持ち手の部分は全然熱くないし、ミトンを取り出す手間も省けて多用するようになりました。革巻きってめっちゃ便利だな、と思う反面、黒色なので無骨なイメージがありました。
そんな時、友人が持っていたカラフルな革巻きのバッグを見て、こういうふうな色の革を巻けば、可愛くなるんじゃないかと「いろはに鉄瓶」の最初の着想を得ました。可愛くて、ポップな色の革を巻けば、無骨な鉄瓶がちょっと女性が華やぐようなデザインと見た目になるし、使いやすくなると考え、ずっと温めていた企画でした。
創業174年の老舗工房・及富さんとのコラボレーション。
その制作秘話。
1848年創業 南部鉄器工房 及富 – 鉄を活かし鉄と生きる
企画を及富さんにお伝えしたら、社長さんと専務の息子さんと2人で革のサンプルを持って岩手からわざわざ東京に来てくださったんです。すごく前向きという感じでした。及富さん自身も南部鉄瓶の伝統文化を盛り上げたい!といろいろ試行錯誤されていて…。ゴジラの鉄瓶作ったり、南部鉄器のギターのエフェクターとか作ったり…!
夫は、トレーニングで持ち上げるために重いケトルや、メリケンサック・・殴る時に使うやつですね(苦笑)夫のブランドとして作って販売していました(笑)
南部鉄瓶の職人さんの世界に女性が女性向けの商品開発に携わることが、及富さんにとっても新鮮だったんじゃないかな、と思います。
南部鉄瓶は熱伝導が結構手に伝わるので、ちょっとでも熱いものに触ると怖くなってしまい、それがトラウマになって使いたくないとか、蓋にも絶対に触りたくないとか、そういう意見もすごく興味深かったそうです。
及富さんにサンプルを作っていただくことになり、この色とこの色とこの色の革を買います!と衝動買いに近いものだったんですが、革の材料を買い、サンプルをつくりました。
蓋の部分も、革を付けて、これだとちょっと外れやすいとか、持ちづらいのじゃないか、など試行錯誤して今のデザインになりました。
お蔵入りしそうだった企画。
サロンメンバーの言葉でプロデュースが再始動!
鉄瓶の商品プロデュースをしたのですが、なかなか世に出すタイミングがないまま、家族でシンガポールに移住が決まりました。海外にいると商品発送のハードルが高く、どのように発売をしたらいいか、アイディアが思い浮かばないままでした。なんかもう自分の中でお蔵入りみたいになってしまって…。
そんな時に、以前にサロンメンバーであり、サロンオリジナルのハーブティー(yummy mommyハーブティー)の商品開発のリーダーをしてくださったイソカカさんが「鉄瓶売りましょうよ!」と背中を押してくれて。サロンの中で協力したいって言う人がいるんだったら実現可能かもと思い、サロンの皆さんにお声がけしました。
再始動した『いろはに鉄瓶』の開発への想いについては、
vol.2で公開します(*^^*)
お楽しみに。
いろはにオンラインストア
タレント・福田萌ママズオンラインサロンオーナー・2児の母
『いろはに鉄瓶』総合プロデューサー
<インタビュアー>
調理師・ハーブティー販売店オーナー・3児の母
『いろはに鉄瓶』販売チームリーダー
イベント・広報プランナー・2児の母
『いろはに鉄瓶』広報チームリーダー