こんにちは、カーサンズ(Y)です。
1年前の今頃(2018年秋)、私は子ども(1人目)の保育園のことで頭を悩ませておりました。
私が経験した、神奈川県川崎市の認可保育所入所のいきさつを、精神面にフォーカスして書いてみたいと思います。積極的な保活ではなかったのでノウハウとしては役立たないと思いますが、体験談として読んでいただければ嬉しいです。
最初の気持ち:「落選狙い」否定できません
落選狙いとは
当時、保育所の「落選狙い」が社会的な問題として取り上げられていました。
育休期間を1年以上取りたいがために、認可保育所の落選通知を期待して申し込みをすること。
本当に入所したい人の入所や、自治体の業務を妨げる、などの問題点が指摘されたり、そもそもの育休・認可保育所の制度に不備があるのではないかとの議論が起こったりしていました。
育休延長したいのが本音
私自身は元々、産後すぐに復職したいという考えはなく、また子どもは3月生まれなので0歳の4月入所は対象外で、年度途中の入園は難しいことから、必然的に申し込みは1歳の4月がターゲットになりました。
子どもが3カ月くらいのころに区役所に行って話を聞いてみると「1歳時クラスの4月入所も、かなり厳しい」というようなことを言われ、1歳時点でも落選の可能性が高いのかな?と思いました。
そして「育休延長して子どもとたくさん一緒に過ごすのも良いな」と思っていました。夫も同様の考えでした。
「落選狙い」で会社や他の入所希望の方に迷惑をかけることは決して本意ではないけれども、制度上可能ならそれほど悪いこととも思えなかったのです。
そのため、申し込みの際は、駅近の人気園Aを一箇所のみ書こうと思っていました。実際にいちばん入りたい園でもありました。
※私は川崎市が地元ではなく、地域の状況に疎いです。窓口の方は、あまり期待をさせないようにする配慮なのか「残念ながら入れない場合も多いです」というニュアンスで話されていた印象を受けました。
申し込み時の気持ち:ストレスがたくさん
希望園を何カ所書くかで悩む
しかし、いよいよ申し込み期間が近づいてくると、悩み始めました。
- 1カ所しか希望園を書かないで申し込みをしたら、役所に落選狙いと思われて気まずい?
- 想定通り落選したとして、1カ所しか書かなかったことは通知にも書かれるの?
- そうして勤め先に知られたら、落選狙いを咎められる?(会社の育休取得の手引きには、復職あっての育休です!どの自治体も認可保育所は難しいから、認可以外や育休を1年未満で終える0歳時入所も積極的に検討しましょう!と強調されていた…)
- そういえば、欄外にも書けるだけ書いて良いと言われたな…
- でも希望園をたくさん書いて受かってしまったら、復職しないといけないし、通うのが大変な遠い園に受かってしまったら毎日の送り迎えで疲弊しそう…
堂々巡りにいろんなことを考え、不安になっていました。
とりあえず近隣の保育所をもう少し知らなければと、駆け込みで5カ所の認可保育所と、1カ所の認定保育所の見学や資料集めに行きました。
保育園、良いかも…と思い始める
今更ながら見学に行ってみると、ここなら子どもを預けたいかも、と思えるところがA園以外にもありました。
B園、C園(いずれも認可)は、A園ほど便利な立地ではないものの、保育方針や、比較的新しい園で設備がきれいなところが魅力でした。
また、実際に見学してみた過程で、園庭があることが私の中で条件の1つになりました。2歳児での入所はもっと厳しくなるらしいし、1歳でしっかり復職しておいた方が後々のためにも良いのでは?という気持ちが出てきました。
さあ書くぞ!でも、最後まで迷う
夫とも話し合い、受かっても良いと思える園を複数書いて申し込むことにしました。
この時点でも、本音の70%は育休延長したい、複雑な心境でした。A園、B園、C園の第3希望まで。と、ここで、夫から「D園は書かないの?」との一言。
実は、駅から少し離れるものの通える距離で、園庭もあるD園があったんです。
入所を見越した見学はしていませんが、その園は在園児以外を受け入れる育児関連の催しをやっていたので夫と子どもと一度行ったことがあり、印象は良かったです。迷った末に、D園を第4希望で書き足して、提出しました。
手続きのストレス
実は提出までには、会社に書いてもらう書類の不備で書き直しを依頼するなど困ったことがあり、散々な気持ちになりました。
産後のホルモンバランスの乱れや睡眠不足のせいもあるでしょうし、久々の事務処理がいちいちうまくできずに落ち込むし、会社は会社であまり親切にはやってくれないのでこちらが細かに説明しないといけないしで、すごくストレスを感じました。
余裕をもって準備を始めたはずだったのに結局役所への提出は期限ギリギリになりました。
ペーパーレス化、簡略化を切に願う…。
結果を待つ間の気持ち:心境の変化と決まる前の不安
家で子どもをみることの負担を感じ始める
11月、後は結果を待つのみとなり、まずは煩わしい手続きが終わった開放感がありました。
この頃、我が子はハイハイや伝い歩きで活動範囲が広くなり、目が離せないようになっていました。
また、離乳食が1日3回になり、朝の食事の片付けも終わらないうちに昼、そして夜…という感じで、料理が不得意な私はなんだか疲れるなぁと負担に感じてしまっていました。
さらに寒い時期であまり外に出たくなく、近所に知り合いもいない私は、平日の昼間の子どもと2人きりの時間をどう過ごそうか困るようになりました。
そんなこんなで、年が明ける頃には、落選希望の気持ちは50%くらいにまで小さくなっていたと思います。
残り50%は、日中にプロが保育してくれるならぜひお願いしたい!給食で栄養バランスの整ったお昼を食べさせてもらえるなんて助かる!という考え。
そして働けるうちに働かないと、将来的に経済的な余裕がなくなることも事実でした。
先が決まらない不安
とはいえ、結果は1月末にしかわかりません。
通知日が近づくにつれ、不確定な未来に対する不安でそわそわしました。
入所内定するのか、しないのか、入るとしたらどの園なのか、結果によって4月以降の日常はガラッと変わるのに…なんで、保育を利用したい人が、利用したいタイミングで自由に利用できないの?
同じ認可保育所でも、園によって特徴が違うのに、なんでくじ引きみたいな方法でしか決まらないの?
そもそも本当に必要な人が預けられるシステムじゃないよね?なんて、行き場のない不安な気持ちが制度への疑問となってムクムクと育つ時期でした。
内定した時の気持ち:意外と前向き
受かっ(てしまっ)た!覚悟決めよう。
当日の午前中ドキドキしながらポストをみると「内定」が届いていました!
決まったのは、ギリギリで書き足した第4希望のD園。決まっちゃったか〜。
まぁ、やるだけやってみよう!という意外にも清々しい気持ちで、夫に報告したのを覚えています。
少し前まで、落選希望の気持ちが強かったことからしたら、大きな変化です。
同じ川崎市の別の区で申し込みしていた友人2名も、無事、認可保育所の内定が決まったと連絡を取り合いました。(第1子の0歳児と、きょうだいありの1歳児)
役所では厳しいということが強調されたように感じていましたが、「希望4つしか書かなくても、意外と入れるものなんだな」というのが率直な感想でした。
※もちろん区や地域、立地によって状況は様々だと思います。
※川崎市の待機児童の厚生労働省基準での人数は2017年度に0人、2018年度は18人だったようです。
振り返って
かなり消極的な保活をした私でしたが、申し込みから結果を待つまでの間でも心境の変化があり、自分でも驚きました。子育ては変化の連続。親自身こだわりすぎない柔軟な姿勢も大事だな、と感じたのでした。
入園・復職から半年が経ちましたが、子どもはすっかり園生活を楽しんでいるようです。家事も仕事も余裕がなく、すべてが完璧とはいきませんが、今はD園に入れたことに感謝する日々です。
※子どもは人懐こいタイプで、保育園に慣れるのが早かったことも、抵抗が少なく済んだ理由の1つだと思います。
もし慣れるのに苦労していたら、やっぱり落選したかった〜なんて思っていたかも(^_^;)
※そもそも本当に入りたい人が入れない(求職中や働く時間をこれから増やしたい人)問題もありますし、切実な状況で保活をされる方にとっては身勝手な考え方だと思います。
そろそろ今年度の申し込みの時期ですね。
復職意思の強い方も、不安な気持ちが大きい方も、それぞれ納得のいく結果になりますように。