登場人物
2011年からシドニー在住3人の子育て中
2019年からロンドン在住3人の子育て中
茨城在住。5才と2才の男の子の子育て中。きゅうり農家のお嫁さん
ゲストトーク!:おみちゃん
ゲストは農家だけど海外に住んでみたいおみちゃん。
こんばんは。よろしくお願いします
おみちゃんから事前にいただいた質問からいきます。「移住して自分が進化したと思えることは何ですか?」
これ進化していること前提ですよはるかさん笑。大したことは思いつかないのですが、私が進化したことと言えば、腕力ですね。日本では常に電動自転車で移動していたんですが、イギリスに持ってくることが出来ず。なので来た当初は、①抱っこして②ベビーカーを押しながら③キックボードを引っ張って歩いていました。自転車のレンタルも考えたのですが、盗まれるリスクも高いし、乗っている人もみんな本格的で、カメラ付きのヘルメットをかぶっていたりするんですよ。車道なので運転も怖いし。それで腕力が鍛えられました。
私が一番困ったことって、医療系の英語が分からなくて伝えられなかったことですね。事前に調べていくから行くのが遅れちゃうことがあって。でも段々、分からなくて当然!て開き直るようになりました。分からなかったらその場で聞くとかね。出来るという自信よりも出来ないという開き直りの方が重要だと思い始めたんです。それは退化なのかもしれませんが笑。
いやいや、進化ですよ
あとは、主張する力ですかね。日本は察してくれる優しい人が多い気がするけど、こちらでは、言ったことそのまま受け取って裏を読んでくれたりはしないから。言わなかった人が悪いという文化なので、私もハッキリ言うようになりました。おみちゃんは子育てして進化したことってありますか?
みんなそうだと思いますが、同時進行でやる技術ですね
育児って同時多発テロじゃないですか?こっちでもあっちでも呼ばれる、みたいな。
先日車内で、ふたり同時に吐いたんですよ。ふたりとも体調悪くて保育園早退して病院に行くところだったんです。仕方ないから一旦家で着替えようと思って駐車して。でも駐車場から家まで少しあるのに、ふたりとも前面ゲロまみれで、どうしようかと…。置いていくか連れていくか。子供は泣いてるし、私もテンパりました。
それはテロですね笑
育児の大変ピーク
お子さんは5才と2才なんですね
そうです。一年前にサロンに入った時よりは、大変な時期は通り過ぎたかなと思ってます。
私も次男が1才の時がピークでしたね。「二人目が1才」の時期って、手が足りなくて、離婚の危機を迎えがちなくらい大変だと思います。それを乗り越えると、だんだん慣れてくる気がします。
いきなりロンドンに行ったときはどうでしたか?保育園はすぐ見つかりましたか?
3才の次男の預け先は結構探しました。3才児と毎日一緒というのは慣れていなくてきつかったです。ちなみにイギリスでは、大きい子でも引っ越ししたてだと入れる学校がないことがあるんですよ。その学校のウェイティングリストに載ることになります。義務教育とはいえ、その子のために学校が枠を空けないといけないということはないんです。(小学校でも停学や退学があります。)3才を過ぎていると少し不安になりました。どこにも通えてなくていいんだろうかと。他にもそういった友人がいましたが、毎日遊ぶところを探して大変そうでした。
茨城では待機児童はどうなんですか?
それが、あるんですよ。今は専業主婦の人が減ってきているので。私も初めは子供たちを一時預かりに預けながら働いたりしていました。オーストラリアは待機児童っているんですか?
お金を出せばどこかしらには入れますね。でも保育園は一番高くて。一日16,000円くらいするんですよ。それくらい高いからどこかしらは空いてます。4才の次男が通っているところは、政府のお金が入っていて安いので、めちゃめちゃ混んでます。だから産んですぐウェイティングリストに登録しました。
二人目ということで多少情報があったから出来たことですね
そうなんです。長男で失敗して、あ、このスピード感じゃダメなんだと反省したので。
駐在の人って急に移住することになるから、日本での事前の下調べとか、先に飛び立った配偶者の現地調査が大事になってきますよね。
やっぱり現地のママ友の情報が一番ですよね。
同じ学校に日本人の同級生がいたら、大体連絡先は交換しますね。貴重な存在です。逆にしない人は、こなれてらっしゃる方なのかな?と思います。永住の方かな?と。
そこの情報格差はありますよね。永住と駐在では求めているものが違うというか。
もう、第一子か第三子かくらいの差があります。第三子のママって、ママ友を必死で探したりしないじゃないですか。ああいう感じです。
おみちゃん質問1:日本に帰国の予定
はるかさんはもう日本に帰国する予定はないんですか?(はるかさんたちは最近永住権を取得)
どうなんでしょうか…。ないわけではないんですが
お子さんたちは日本に興味あるんですか?
そうですね。自分が日本人だという自覚はあるし、日本に親戚もいるし。日本の学校に一度は通わせたい気持ちもあります。(サロンの)Tommyさんが関わっている高専が全寮制だと聞いて、いいな、長男を送り込みたいなと思いました笑。
最近うちの次男が全く日本語を話さなくなって。これはまずいと思って、土曜日の日本語補習校に行かせようと思ったんですよ。校長先生を含め面接して、レベルチェックをしたんですが、次男が一切話せず。おにぎりの写真を見ても、本当は分かるはずなのに何も言わなくて。それで校長先生が「ちょっと入学は厳しいし、他の学校に行ってもらうこともあるかも…」と仰ったんですね。「そんなに日本語が出来ないと入学できないんですか」と聞いたら、「いやそんなことはない。受け入れているけれど、生徒の日本語レベルの差が激しすぎて、先生たちがもう(出来ない子に)手をかけられない。給料もそれほど高くなく、ボランティアみたいなものなのに」と言うんですね。もうショックで。
ロンドンの入学説明会でもそれは厳しく言われました。親も子も、中途半端な意識ではついていけないと思うから、退学してもらうことになると。でも確かに、私のような駐在家族からすると、日本語出来ないのはまずいと真剣に考えるんですね。日本は日本人のための日本語教育に、義務教育以外ほとんど補助を出さない。日本語力は親の責任というプレッシャーがあります。帰国したら日本の公立に通うことを前提にしているので、帰国することあるのかな~という永住組さんとは、校長先生に伝わる熱量が違ったかもしれませんよ笑
今回選んだのはゆる~い学校だったのに、それでもダメなんて…泣
先生が辞めちゃったら大変ですからね
そう。補習校は存続の危機らしいです。コロナでみんな帰っちゃったりとかして。
シンガポールの補習校はすっごいレベル高いらしいですよ。日本人が多いからかもしれませんが、さすがですよね。
おみちゃん質問2:子育てで大切にしていること
おみちゃんからの質問2です。子育てで大切にしていることは?
長男がマイペース過ぎてパパにも先生にもよく怒られているんですが、私としてはその個性を守ってあげたい!と思っているんです。どこにでも飛び込んでいけるマイペースさも貴重だと思うので。慎重すぎる次男と暴れん坊の三男の個性も、尊重したいと思っています。
私は「答えを与えない」っていうのをちょっと意識しています。ケンカも、自分たちで考えて解決してもらう。その考えるプロセスを大事にしてほしい。
母親としてだけでなく、保育士さんとしても考えていることが多そうですね
仕事でもそうですね。例えば「1+4=6!」て言われても「へー!なんでー?」って言います。そこで「ちがうよ。5だよ」とは言ったりしないです。レッジョエミリアの教育方法を学んでいるので、その影響を受けているかと。でもそれだけです。あとはご飯を作るだけ。そして放牧!笑。
ケンカしたとき、下の子が「ママ~!」って来ませんか?
来ます!でも「ママは知りません。自分たちで話してらっしゃい」と言います。
私は私自身がお兄ちゃんのいる「下の子」なせいなのか、お兄ちゃんをかばってしまうんです。自分の兄弟構成によって子供への接し方も違うと聞いたことがあります。
上の子を大事にするのがいいとは、よく本とかでも見ますけどね。「平等」というのは上の子にとっては平等ではないらしいですから。
もう少し大きくなったら、「ママ~!」て来ないように、仕向けたいと思います笑。
おみちゃんが子育てで大切にしていることは何ですか?
本人がやりたいと思っていることに、タイミングよく気付いてあげたいなーとは思ってます。
(サロンの)らんさんの教育と近いですね
そうですね。らんさんのモンテッソーリ教育の講義も受けたんですが、なかなか実践には遠く…。とりあえず今は長男が自転車に、次男がスケボーにハマっているので、それを思う存分させています。毎日30分くらい家の周りをぐるぐると一緒に走ってます。
おみちゃんが!?
技とかは出来ないですけど、走り方を教えたりしながら一緒に滑ってます。田舎ならではですよね。
羨ましい。家の周りを気軽にぐるぐる走れるのは恵まれてますね
おみちゃん質問3:これからの人生でやりたいこと
おみちゃんからの質問3。これからの人生でやりたいことは?
私は行き当たりばったりなので変わるかもしれませんが、学び始めたばかりの幼児教育をもっと極めていきたいです。
学び始めたばかりとは思えないのは、やはり発信力があるからですね
いやいやもう…、いつも必死です。頑張って、投稿してる。おみちゃんはどうですか?
私は、海外に行きたい気持ちもあるんですけど、旦那と一緒に仕事したいなーとは思っていて、自分軸でないな…と悩んでます。今は旦那が親と一緒にハウス栽培の仕事をしているので義実家が近くて、もうじき敷地内同居になる予定なんです。本当は南の国のビーチっぽいところで農業したいです。
旦那様にきゅうりをつくってもらって、それをおみちゃんが海外で売るとかはどうですか。日本の野菜は高く売れますよ。大葉とか400円くらい。
私の周りではもう、大葉とか高いものは自家栽培ですよ。
日持ちしないものは高いですよね。きゅうりもその仲間では?そういえばイギリスはキューカンバサンドイッチの国なんですよ。アフタヌーンティーでは必ずきゅうりのサンドイッチがついているんです。それは、昔の貴族にとってきゅうり畑を持っていることはステータスだったからなんですよ。そんな風にきゅうりのポジションもっと高めたいですね
きゅうりは冬場に作るのは難しくて、ハウスで厳しく温度管理とか水管理とかをしないといけないんですよね。知り合いのシンガポールのお寿司屋さん(萌さんがお寿司屋さんと夫を繋げてくれた!!)に送ることがあるんですが、日本のきゅうりとして重宝してくれているようです。
ベビーきゅうりも人気がありますよね。
よくピクルスになってますね
お弁当はトマトとベビーきゅうりをポイポイ入れる感じです。ピクルスも人気でホットドッグに入ってますね
お寿司についてくるガリが多いときがあって、ああいう酢漬けが好きなのかもしれませんね。そしてあれで野菜を取った気になっていると思います笑
一度は海外に住んでみたいと思っているけれど、自営業は自分で決断しないとタイミングが訪れないので…。でももしそんなチャンスがあったら、私は二つ返事でOKします。
ようこさんのこれからの人生でやりたいことは何ですか?
私はおみちゃんのような話を聞くと、すごく背中を押したくなるんです。女性の、特にママの応援をしたくて。ママが自分のことに集中できるように、片付けの資格を取ったんです。片付けなきゃという気持ちから解放されるように手助けしたくて。そして今現在は、チャイルドマインダー(日本で言うと保育ママに近い)の資格に取り組んでます。近所のママたちは、赤ちゃんを預けることがほとんどないので、安心して預けられる保育グループを作っていけたらいいなと思っています。
ようこさん向いてると思います。(サロンの)Tommyさんとかりっちゃんさんに似てますね。人を助けたいという気持ちが。
Tommyさんの人を助けたいという気持ちは本当にすごいと思います。私は人の悩みを聞くとそれをずっと考えてしまって、ダメなんです。家事育児そっちのけで調べたりするんです。だからあそこまで助けにいけるTommyさん強いなと思います。それにしても、英語もまだまだ勉強中なのに、保育資格を取ろうだなんて…。何でもすぐ申し込んでしまって、自分で自分を苦しめている時があります笑
みんな最初の一歩で二の足を踏むことが多いのに、それはいいですね。
萌さんのオンラインサロンに入会するのも即日でしたよ。よさそうだなと思うとすぐポチってしまうんです。サロン入会は大正解でしたが、一方で失敗も多いです笑。でもそのチャイルドマインダーになるための課題に取り組んでいると、この国の「考えさせる授業」みたいなのがよく分かった気がします。保育って何が大事だと思う?と漠然と投げられるんですね。まっさらベースのところに自分なりに考えて記述していくんですが、日本だと最初の部分てもっと空欄を埋めるとか、もっと答えがしっかりある感じじゃないですか?息子たちもこういう授業をしているのかな、と思いました。算数の授業も「Aの方が大きい」だけじゃなくて、何故そう思うのかしっかり説明させられるようなんです。
おみちゃん最後の質問:英語の習得方法
おみちゃんの最後の質問です。英語習得方法について。知りたい!はるか先生どうやったら聞き取れるようになりますでしょうか…。
うーん。人それぞれ学び方は違うと思うんですよ。耳からが好きな人、読むのが好きな人、書いて覚える人など、記憶に残る方法はそれぞれなので、自分に合った方法を見つけるのがいいと思います。私は断然耳からタイプで、テレビを見るのが好きなんです。パリス・ヒルトンなどのセレブ密着番組とか。そうやってインプットしつつ、かつアウトプットする場があるといいですよね。
そう。アウトプットする場がないと、やっぱりイザというときに出てこないと思うんです。保育園のコミュニケーション部門に、子供たちに英語で話しかけてくれる先生がいるんですね。「私いま勉強中で、ぜひ英語で話しかけていいですか!?」とお願いしてたまに話すんです。でもやっぱり何て言っているのか聞き返すことが多くて…。
分かります。でも私も悩んで周りを観察してて思うに、聞き返す権利は、あるんですよ。みんな堂々と、むしろ偉そうに聞き返してますよ。聞き取れない自分に非があると思っていない感じです笑。おみちゃんにも、聞き返す権利や、質問する権利があるんですよ。言うと当たり前ですが笑
リアリティ番組を見ていると、英語の勉強になるのはもちろん、そんなこと聞いていいんだ⁉︎という強気な態度を学べるんですよ。あと、何度も同じフレーズが出てくるので丸暗記してます。それが結構役に立ちます。ドラマもいいと思うんですが、ちょっと設定が難しかったりするので、リアリティ番組が日常会話でいいと思います。でも先ほども言いましたが、出来るという自信より、出来ないという開き直りが大事ですよ。おみちゃんのきゅうりが世界へ羽ばたくのを応援してます!
最後に
調べたところによると、アイスランドでは地熱や水力発電による安い電気代を利用して、ハウス栽培が盛んなようです。今やワサビも育て始めたとか!日本の野菜果物はまだまだ活躍する場がありそうです⭐︎