ママの雑談

海外育児バラエティ〜ゲスト:ゆみこさん

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はるか

2011年よりシドニー在住。3児のママ。レッジョ・エミリアの幼児教育について日々発信。更なる教育実習に取り組む予定。

ようこ

2019年よりロンドン在住。3児のママ。保育園のキッチンアシスタント。

ゲスト:ゆみこさん

2021年よりシンガポール在住。1児のママ。元歯科医師。家賃高騰のため引っ越しが決まって保育園探しが振り出しに戻る。

ゲストトーク!:ゆみこさん

はるか

ゆみこさんもうすぐ引っ越しなんですよね

ゆみこさん

そうなんです。家賃高すぎて出ないといけなくなって。近場ですが来週引っ越します。

ようこ

家賃そんな急に上がったんですか?

ゆみこさん

元々ここ日本円で35万円ぐらいなんですが、会社の補助だと40万以内に収まるところでないといけないんです。家賃高騰で引っ越さないといけない人増えてます。

はるか

保育園も決まっていたのに、大変ですね。シンガポールで1年経って、もうママ友とかできましたか?

ゆみこさん

大体みんな駐在で来ているから、日本人コミュニティのようなものがあります。同じコンドミニアムに住んでるお友達もいますし、図書館や公園でもよく会います。1年前からは考えられないぐらい、過ごしやすくなった感じです。当初はコロナの規制で2人以上の外出は出来なかったんですが、今はもう普通ですね。外食も気軽で助かってます。ホーカーってところが安いのでもう、すぐ買っちゃいますね。はるかさんはオーストラリアで外食しますか?

はるか

オーストラリアも今とんでもないインフレですよ。フードコートで一食2000円ぐらい。レストランでパスタ&サラが4000円とかそのぐらいにします。とにかく人件費がかかるので、人の手を介すものは高いです!保育園も1日16,000円くらいかかるから、仕事のためにフルで預けるのも割に合わなかったりして…。

ようこ

それは働くママのキャリアについてすごく考えさせられますね。仕事か育児か。

はるか

ようこさんはロンドンで就活したんですか?

ようこ

そうです。普通にGoogleで“Part-timer”“Nursery”とかで探して面接しました。給食のおばちゃんとはいえ保育園で働くからにはSafeguarding(児童保護)について知っている必要がありますが、チャイルドマインダーの資格勉強もしていたので何とかクリアできました。衛生管理やアレルギーについては内定後オンライントレーニングを課されました。
はるかさんはなぜシドニーで保育士さんになったんですか?

はるか

子供が保育園に行くようになってからオーストラリアの保育に興味を持ち始めて、子供がちょっと落ち着いたタイミングで始めたって感じですかね。それでハマっちゃって。幼児教育すごい面白いと思って。

ようこ

レッジョエミリアにハマっていますよね。

保育園選びの悩み

はるか

ゆみこさんはレッジョ・エミリアの園も検討してると仰ってましたよね。

ゆみこさん

そうです。モンテッソーリとレッジョの園がすごくいっぱいあって、いくつか見学に行きました。でも日本の自分が言ってた幼稚園しか知らないからどこを見たらいいのか。ここに来て初めて、選択肢の多さに驚いてます。

ようこ

人種も多様なら保育も多様ですね。お金もかかることだから、園の方針を分かりやすくアピールする必要があるのかも。ちなみに私が働いているところはバイリンガル教育を園名に掲げてますね。

はるか

海外で保育園を選ぶのって難しいですよね。どこも同じに見えちゃうっていうか。見学に行ってもいいところは教えてくれるけどそうじゃないところに教えてくれないし。モンテッソーリには認定教示制度があるんですが、レッジョってないんですよ。たまに、レッジョやってますみたいな保育園に行ってみると、実際は全然だったり。1年くらい色々な保育園を回って仕事していたんですが、やっぱり細かいところに目が行き届いているところはいい保育園が多いのかなという気がしています。国が違って一概には言えないんですけど、みんな目に見えるところはそりゃ綺麗にしてるじゃないですか。だけど例えばお砂場とかあってあまり見ない。オーストラリアってすごい規制が細かいんですよ。何に対しても使い方とか管理の仕方がきっちりこう決まっていて、お砂場は1回使ったらきれいにして除菌スプレーをして、綺麗にならしてカバーをかけるっていうのが決まっているんです。その辺をきちんとやれている園は信用できるので、ここのママ友にはお砂場を見るおススメします。あと、スタッフルームとか基本見せてくれないけれど、先生たちが休憩する部屋って大事ですよね。狭くて先生が座れないようなところもあったんですが、先生たち疲れてイライラしてしまいそうですよね。スタッフのケアしていないなという印象でした。あとは、赤ちゃんが靴を脱ぐかどうかでしょうか。基本脱がない園が多いんです。

ようこ

私は今だったら給食を見ちゃいますね。メニュー変わる頻度とか。お兄ちゃんたち公立の小学校では毎週同じメニューですよ。毎週金曜はフィッシュ&チップスですよ(笑)。お弁当に変更するアジア人は多いです。

語学の事情

はるか

インターナショナルスクールや日系の保育園もあると思いますが、現地の保育園だとどうなんですか?勉強みたいなことは結構やる感じですか?

ゆみこさん

すごいです。マンダリンの勉強も含め、ちゃんとした授業になってます!

ようこ

幼児への言語教育熱はすごいですよね。私の職場の保育園は英語とフランス語のバイリンガル保育を謳っているんですが、他の支店ではさらにマンダリンを教え始めたようです。トリリンガルを目指す家庭多いですね。

はるか

私が住んでるエリアはアジア人が多いんですが、保育園で保護者から受ける質問で一番多いのが、いつになったら文字や数字を教えるのかということなんです。でもオーストラリアでは基本、幼児に教えないんですよ。小学校からです。私が例えば教育実習でドリルや反復練習をやったらもう一発アウトです。はい、落第みたいな感じですね。

ようこ

日本も6歳まで、少なくとも保育園では読み書き教えませんよね。イギリスは4才からフォニックスとナンバーをはじめますね。私立の早いところでは3才から。

ゆみこさん

シンガポールに住む日本人ママたちも教育熱心な方が多くて、1,2才でもう習い事をやらせているんです。七田式のフラッシュカードとか、すごい高いんですよ。週1で月6~7万円ですよ。

はるか

月6万ってすごい

ゆみこさん

日本語、英語、マンダリンのバランスを計りながら、かつ受験を考えている人も多いです。

ようこ

それは3つの言語が違いすぎて大変そうですね

はるか

オーストラリアでは文字や計算を教えないといっても、一応環境づくりはするんですよ。ただ無理に教えないというだけです。公文には絶対に行くべからず!みたいな算数の先生もいました(笑)

ようこ

公文、世界中にありますよね。私は小さい頃ずっと公文やっていたおかげで自信はつきましたけどね。特に算数。私自身を振り返って、控えめな子に強制的に自信を持たせるというのもアリかなとは思いますが。読み書き、計算に関する教育方針は国によって全然違うんですね。

はるか

小さい時からガツガツ勉強させて何年もやっていくのって、勉強が嫌にならないのかなっていうのがすごく不思議なんですよね。そこをちゃんと長続きさせるっていうのがすごいなと。私だったら途中でなんかもう嫌になっちゃいそうな気がして。

ゆみこさん

シンガポールで幼児教育が盛んなのって、小6で人生決まる試験みたいなのがあるせいもあると思います。みんなとりあえずそこに向けて頑張っているんです。

ようこ

なるほど!いい大学に入るとかじゃなくて、目標がもっと近いところにあるんですね。お受験みたいですね。

はるか

レッジョエミリアって、受験に向いてないアプローチだと思っているんです。モンテッソーリはすごい受験向きです。だから受験と相性の悪いレッジョは日本では流行らないんだろうなって思っているんですけど、でもシンガポールにレッジョの園がいっぱいあるっていうのは一体どういうことなのかすごく気になる。どこにそれを組み込んでるんだって。見てみたい。

ゆみこさん

熱意のある先生が多いイメージでした。世代も若くて勉強熱心な方が多いなって。じゃあはるかさんも単身シンガポール来ますか。Tommyさんみたいに。

はるか

シンガポール出張行きたいです!笑 こないだのオフ会では何人ぐらい集まれたんですか?

ゆみこさん

結局10人くらいでしょうか

ようこ

萌さん本人が住んでいるとはいえ、シンガポールのサロンメンバーさんて多いんですね!いいなオフ会羨ましい~

日本語をどうするか?の悩み

ゆみこさん

お二人はお子さんたちの日本語って、どのレベルまで頑張ろうみたいなのあるんですか?

ようこ

うちは普通に、日本語は完璧になってほしいですね。例えば中田あっちゃんのYoutube大学で紹介されていた、マッキンゼー流メモ術が出来るように、考える速度で書けるレベルになって欲しい。そのためには、多少英語が抜けても仕方ないと思うくらい。日本語補習校の保護者懇談会でみなさんの意見聞いたんですが、もう求めるレベル感は様々ですよね。今学期で諦めて退学する子もクラスメイトにいます。家庭でも英語を使っているとやはりついていくのは難しいと言っていました。

はるか

各家庭すっごい違いますよね。親の出身やこの先どこに住むかにもよってきますからね。うちは、人生かけて小4レベルまではと思っています笑。 日常困らないレベルですね。次男が通う補習校も6年生までに小4レベルを終わらせるという方針のところです。でも親がどれだけ考えてあげても結局本人次第だよなとは思ってます。日本語教師をしてるママ友が言うに、日本語が好きな子は大人になって戻ってくることがあるって。だから私も、日本語って楽しいものだよっていう印象だけは残したいです。言語って一生かけてやっていくものだと思うから。

ようこ

日本語の本が好きとか、日本語の学校が好きという気持ちが大事なんですね。確かに「先生が好き」は学ぶ意欲にもつながりますよね。補習校の今の校長先生がすごくいい方で、みんなで延長をお願いしているんです。海外の校長先生たちって、文科省で選考されて派遣されているようなんですが、VISAの関係もあって、延長とか簡単ではないみたいなんですよね。保護者の想いが叶うといいんですが。

はるか

すごい。その先生の希少価値めちゃめちゃ高いですね。やっぱり先生のカラーって大事ですからね。

ゆみこさん

日本人は結構協力し合って生活しているから、団結力ありますよね。日本語環境を考えて、日本人のお友だちと遊ぶ機会は大事にしています。

ようこ

子連れだと特に、日本人の多いエリア選びますよね。ただ日本人駐在の多いエリアだと、教室に日本人が増えすぎて、先にいて英語に馴染んでいた子が 新しく来る子のお世話をなんとなくするようになっちゃうんですよね。休み時間も一緒に喋ったりとか 、お世話係みたいになっちゃう。知り合いの子が今度、クラスに日本人がいない学校に転校するそうなんです。2人しかいなかったとしても、責任感の強い女の子がもうひとりをフォローするのが負担になって、親御さん同士が少し話し合っていたこともありました。

はるか

そういえばうちもありました。授業中に先生の言ったことが分からず、うちの子に聞いたりしていたようなんですが、それが先生におしゃべりしてると思われて注意されていたらしいです。それで一応、先生に事情を説明に行きましたね。駐在の子だったので、1年くらいで帰国しましたが。そんなこともありましたね。でも仕方ないですよね。その子からしたら言葉も通じないし知り合いもいないし。

ようこ

ただ負担になるとも限らなくて、俺があの女の子に学校で英語教えてあげたって誇らしげな男の子もいました笑。それだと楽しそうでいいですよね。

国とアイデンティティ

ようこ

ゆみこさんもしばらくしたら働きたいような気持ちになるんじゃないでしょうか。働くか2人目の出産を考えるか。

はるか

ね、元歯医者さんだから何か出来そう。でも折角だからシンガポールで出産というのもいいですよね。

ゆみこさん

そうなんです。それも経験してみたくて。ここで産んだ友人はみんな、よかったって言うんですよ。無痛だし、産褥ナニーさんをお願いする人も多いです。

はるか

ちなみにシンガポールで出産すると国籍はどうなるんですか?

ゆみこさん

親が日本人だと日本になりますね。

はるか

うちの夫が以前シンガポールに7年ほどいて、シンガポール国籍を持っていたんですが、徴兵などもあるので、子供が生まれたタイミングで放棄したんですよね。

ゆみこさん

じゃあ旦那さまシンガポールご存知なんですね。実は私、お父さん台湾人なんですよ。お母さんが日本人で。だからお父さんは私たちが小さい時に中国語を教えようとしたみたいなんです。 けど全く身に付かず。だから孫に中国語を絶対に教えろっていう圧をかけてくるんです笑。

ようこ

そっか、おじいちゃん嬉しいんじゃないですか

ゆみこさん

それはなんか叶えられそうだけど、 逆に日本語どうするって感じです。 沼ですねこの悩みは

ようこ

夫婦の価値観も大事ですよね。おふたりはパパとの教育方針は一致している方ですか?

はるか

うちのパパはあんまりそういうのはちょっと…。好きなようにっていう感じですね笑

ゆみこさん

うちは実はシンガポール終わった後にできたらフィンランドに移住したいと思ってて。

はるか

えー すごい。北欧といえば文字を教えるの、さらに遅いですよね。

ゆみこさん

私がフィンランドで歯医者をやりたいんですね。5,6年とか結構先の話なんですが。けどそしたらもう、日本語は必要ないじゃんって夫は言うんですよ。英語ちゃんとできていれば大丈夫みたいな感じで言っていて。私は日本語は母国語なんだからちゃんと話ができて当たり前だと思っているんですが。そこは結構対立しています。

はるか

難しいですね。TCK(Third culture kids)という言葉があって、すごい長い時間を親とは全く別の文化圏で長い時間過ごした子供のことを指すんです。そういう子達は自分がどこに所属しているのか、思春期になると悩み始めたりするそうです。そういうときに言語ってやっぱり大事なんじゃないかなとは思いますけどね。

ようこ

どう育てても、悩みは尽きないですよね。子供たちがたくさんの言語や文化を知って好きになってくれたらいいですよね。あと、こんな親たちの頑張りをいつか分かって欲しいものですね笑

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カーサンズ
私たちは、「福田萌のママズオンラインサロン」メンバーのママ友グループです。 オンラインで匿名で活動しているメンバーと意見交換したり、雑談した内容を、公式にこちらに「ちょい見せ」しています。 サロン内のルールは、「ママがくつろげる場所を目指すこと」と「否定しないこと」です。 サロンで許可をとった内容を、見やすくちょい加工はするものの、あまり盛らずにありのまま発信しています。